家族がインフルエンザに?早く回復するためにはどうする?~薬膳的な視点とともに~
こんにちは。今日は少し体調管理に関するお話を、薬膳の視点も交えてご紹介します。突然ですが、家族がインフルエンザにかかると心配になりますよね。特に一緒に暮らしている場合、看病しながら感染を防ぎ、早く回復してもらうために何ができるかを考える必要があります。
家族がインフルエンザになったら!まずは感染対策を徹底!
インフルエンザは空気感染や飛沫感染で広がるため、感染対策を徹底しましょう!!
こちらの記事でも感染対策について紹介しています。
家族がインフルエンザに!早く回復するための食事はどうする?
インフルエンザの回復をサポートするには、体を温め、消化しやすい食事が大切です。ここで、薬膳の考え方を取り入れた食事をご提案します。
薬膳的な視点:体を温め、邪気を追い払う
中医学では、インフルエンザは「風寒邪」や「風熱邪」と考えられ、これを追い払うことが重要です。これから紹介する食材を使って回復に役立ててみてください!!
しょうがとネギのお粥
材料(2人分)
- 米:1/2カップ
- 水:4カップ
- しょうが:1片(薄切りまたは千切り)
- 長ネギ:1本(みじん切り)
- 塩:少々
- クコの実:お好みで少々(トッピング用)
作り方
- 鍋に米と水を入れ、弱火~中火で30~40分煮ます。途中、焦げ付かないように時々かき混ぜます。
- 米が柔らかくなったら、しょうがと長ネギを加え、さらに5~10分煮込みます。
- 塩で軽く味を整え、器に盛ります。
- お好みでクコの実をトッピングして完成!
ポイント: しょうがとネギは「温性」の食材で、体を温め、寒気を追い出す効果があります。柔らかいお粥は消化が良く、体への負担も少ないです。
鶏肉と大根のスープ
材料(2~3人分)
- 鶏もも肉:200g
- 大根:1/2本(約300g、皮をむいて薄切りまたはいちょう切り)
- にんじん:1本(薄切りまたは乱切り)
- 生姜:1片(薄切り)
- 陳皮(乾燥みかんの皮):1~2枚(なければ省略可)
- 水:800ml
- 塩:少々
- 醤油:小さじ1(香り付け用)
作り方
- 鶏肉を一口大に切り、鍋で軽く表面を焼きます。
- 水を加え、沸騰したらアクを取り除きます。
- 大根、にんじん、生姜、陳皮を鍋に加え、弱火で20~30分煮ます。
- 野菜が柔らかくなったら塩と醤油で味を整えます。
- 器に盛り付け、完成!
ポイント: 鶏肉は「陽気」を補い、体力をつける効果があります。大根は「肺を潤す」作用があり、喉のケアに役立ちます。少量の陳皮(乾燥したみかんの皮)を加えると消化を助ける効果も。
はちみつ入りの温かいリンゴのすりおろし
材料(1人分)
- リンゴ:1個
- はちみつ:小さじ1~2
- シナモンパウダー:少々(お好みで)
作り方
- リンゴを皮ごとすりおろします(皮が気になる場合はむいてください)。
- すりおろしたリンゴを小鍋に入れ、弱火で軽く温めます。焦げないように注意。
- 火を止めてからはちみつを加え、よく混ぜます。
- 器に盛り付け、シナモンパウダーをふりかけて完成!
ポイント: リンゴは「肺を潤し、喉を癒す」食材です。すりおろして温め、はちみつを加えることで喉の痛みを和らげます。
クコの実とナツメのスープ
材料(2人分)
- クコの実(枸杞子):大さじ1
- ナツメ(大棗):5個
- 鶏肉または豚肉(薄切り):100g(省略可)
- 生姜:1片(薄切り)
- 水:800ml
- 塩:少々
作り方
- クコの実とナツメを水で軽く洗い、15分ほど水につけておきます。
- 鍋に水を入れ、クコの実、ナツメ、生姜、鶏肉を加えます。
- 弱火で20~30分煮込み、ナツメが柔らかくなったら塩で味を整えます。
- 器に盛り付けて完成!
ポイント:クコの実とナツメは「気血」を補い、免疫力を高める効果があります。シンプルな味付けで体に優しいスープです。
インフルエンザになったら水分補給も忘れずに!
インフルエンザの時は発熱で脱水症状を起こしやすいので、こまめな水分補給が大切です。おすすめの飲み物をご紹介していきます!
- ジンジャーティー
しょうがを薄切りにしてお湯で煮出したお茶。レモンやはちみつを加えるとビタミンCの補給もできます。 - 菊花茶
熱を冷ます作用があるため、発熱時にぴったり。喉の痛みや目の疲れにも効果的です。
中医学の「五性」と「五味」を取り入れた食材選び
- 五性(温・熱・平・涼・寒)
- 温や熱の食材(しょうが、ネギ、鶏肉)は体を温めます。
- 寒や涼の食材(大根、ほうれん草)は体内の炎症を抑えます。体の状態に応じてバランス良く取り入れましょう。
- 五味(甘・酸・辛・苦・塩)
- 甘味(米、ナツメ)は気を補い、体力を回復させます。
- 辛味(しょうが、ネギ)は発汗を促し、邪気を追い払います。
作る時の注意点(中医学の視点)
- 体を冷やさない: 冷たい飲み物や食べ物は避け、温かい状態で提供。
- 適度な水分補給: 汗をかいても脱水症状にならないよう、スープやお茶で補給。
- 胃腸に負担をかけない: 柔らかく調理し、消化しやすい形にする。
インフルエンザになった時の注意点
- 無理に食べさせない
食欲がない時は無理に食べさせず、消化しやすいものを少量ずつ提供します。 - 体を冷やさない
温かい飲み物や食事で体を冷やさないようにするのがポイントです。 - しっかり休む
栄養補給と同じくらい大切なのが休息。無理をさせず、静養をサポートしてください。
まとめ
インフルエンザの回復を早めるためには、薬膳の知恵を活かした食事や飲み物で「体を内側から整える」ことが重要です。そして、感染を広げないための工夫も忘れずに。家族の健康を守るためにできることをしっかり実践して、安心して過ごせるようサポートしていきましょう。
早く元気になりますように!