猫の手作りごはん、水分がカギ!~健康を守るために大切なこと~

「愛猫のために、体にやさしい手作りごはんを」と考える飼い主さんが増えています。うちの母もその一人だったりします。
栄養バランスや、カロリー、もちろん大事ですが、その中でとても大切なのが「水分」です。
猫は“水をあまり飲まない”動物
もともと猫は砂漠の動物の子孫と言われています。
そのため猫は、水をあまり飲まなくても生きられるように進化してきました。
ですが、現代の猫たちはドライフード中心の生活が多く、慢性的に水分が不足しがちです。
これは、腎臓や膀胱などの泌尿器系トラブルを引き起こす原因になります。実際、猫の死因で多いのが「慢性腎不全」や「尿路疾患」。そのリスクを減らすには、日頃の水分摂取が何より大切なんです。

手作りごはんの魅力=水分をしっかり摂れる
須崎先生のレシピでは、「スープたっぷり」な調理法が基本。茹で汁や煮汁をそのまま活かして、水分ごと猫に食べてもらいます。
実際に、手作りごはんに切り替えたことで「尿の量が増えた」「結石が改善した」という声も。これは、水分摂取によって尿が薄まり、腎臓への負担が減るからです。
また、体内の老廃物を排出しやすくなり、代謝もスムーズになります。
引用文献:ナチュラル派のためのネコに手づくりごはん

猫の手づくりごはん、なぜ水分がそんなに大事?
猫にとって水分はどんな役割があるの?
- 尿を作り、体内の毒素を排出
- 体温を調整し、代謝を助ける
- 腎臓や膀胱の健康を守る
- 食欲を保ち、消化を助ける
反対に、水分不足が続くとどうなるかというと、
腎臓への負担が増し、尿が濃くなり、結石や腎不全のリスクが高まるのです。
引用サイトまとめ
- Cornell University College of Veterinary Medicine
「猫は泌尿器系の病気になりやすく、水分摂取が予防の鍵」
→ https://www.vet.cornell.edu/ - International Cat Care(iCatCare.org)
「ウェットフードやスープでの水分摂取が猫の健康を守る」
→ https://icatcare.org/advice/cystitis-in-cats/ - National Academies of Sciences – Nutrient Requirements of Cats
「猫の水分要求量と腎機能の関係性」
→ https://www.nap.edu/

まとめ
手作りごはんは、「栄養バランス」も大切ですが、まず見直すべきは「水分の量と質」。猫にとって水は、ただの飲み物ではなく「命を守る栄養素」のひとつです。
水分をたっぷり含んだごはんで、愛猫の体の中から元気を守ってあげましょう。