2月の心と体の傾向は？薬膳で整える冬の食習慣

寒さと乾燥が厳しい2月。日照時間は徐々に長くなってはいますが、まだ短い、そんな季節。

体調やメンタルのバランスが崩れやすい 時期なんです。

気温や気圧の変化に加え、年末年始の疲れを引きずり、なんとなく不調を感じる人も多いのではないでしょうか？

「腎」は生命エネルギーの貯蔵庫であり、冷えやストレス、過労によって消耗しやすくなります。

また、春に向かうこの時期は、「肝」に負担がかかり始めるため、イライラや不眠、気分の落ち込み などの症状が出やすくなります。

今回どのように過ごせば2月を快適に乗り切れるのかご紹介して行きます！

2月の心と体の傾向（薬膳の視点）

✅ 「腎」が弱る → 冷え、むくみ、免疫力低下

• 手足の冷え、腰痛、疲れが取れない
• 胃腸の働きが低下し、消化不良を起こしやすい
• 風邪をひきやすく、回復しづらい

✅ 「肝」に負担がかかる → ストレス、不眠、メンタルの不調

• 気分の浮き沈みが激しくなる
• なんとなくイライラしやすい
• 頭痛、肩こり、目の疲れ

✅ 乾燥の影響 → 肌や粘膜のトラブル

• 肌の乾燥、かゆみ、赤み
• 喉のイガイガ、咳が長引く
• 目の乾燥、ドライアイ

✅ 日照時間の影響 → ホルモンバランスの乱れ

• 自律神経の乱れ、不眠
• 生理不順、PMSの悪化
• 副腎疲労による慢性的な疲労感

2月は「糖質過多」になりがち？

バレンタインの季節でもある2月は、チョコレートやスイーツを食べる機会が増え、血糖値の乱高下が起きやすい 時期でもあります。

糖質の摂りすぎは、「脾」を傷め、腸内環境を悪化させる ため、さらに免疫力を低下させてしまいます。

⚠ 腸内環境が乱れると…

• カンジダ菌（腸内の悪玉菌）が増殖 → 免疫低下、肌荒れ、疲れやすさ
• 副腎が疲れる → ホルモンバランスが乱れ、不眠・PMSの悪化

2月に意識したい薬膳食材とは！

寒さ・乾燥・ストレス対策には、「腎を補う食材」＋「気血を巡らせる食材」 を意識して摂りましょう！

「腎」を補う食材（温めてエネルギーを蓄える）

🔹 黒ごま（血を補い、髪や肌を潤す）
🔹 くるみ（腎を温め、冷え対策に◎）
🔹 黒豆・小豆（デトックス＆むくみ解消）
🔹 海藻類（腎の働きを助け、ミネラル補給）
🔹 山芋（胃腸を整え、エネルギー補給）

「肝」をサポートする食材（ストレス＆気の巡りを整える）

🔹 柑橘類（みかん・レモン）（気の巡りをよくし、イライラ解消）
🔹 ねぎ・玉ねぎ（血行を促進し、冷え対策）
🔹 梅干し（胃腸を整え、消化を助ける）

乾燥対策の食材（肌や喉を潤す）

🔹 白きくらげ（喉・肌の乾燥を防ぐ）
🔹 はちみつ（粘膜を保護し、喉のケアに◎）
🔹 大根（咳や喉の痛みを和らげる）

2月を快適に過ごすための薬膳習慣

✅ 腸を整える → 発酵食品や海藻で腸内環境を改善
✅ 冷え対策 → しょうが、黒ごま、ねぎを取り入れる
✅ ストレス対策 → 柑橘類やハーブティーでリラックス
✅ 睡眠の質UP → マグネシウム・亜鉛を含む食材を摂る

まとめ

「最近、疲れが抜けない…」「肌が荒れやすい…」と感じたら、
ぜひ薬膳の知恵を取り入れて、冬を快適に過ごしてくださいね！