アーユルヴェーダのゴールデンミルクって?
アーユルヴェーダは、5000年以上前から伝わるインド発祥の伝統医療システムで、「生命の科学」とも呼ばれています。アーユルヴェーダの目的は、身体と心のバランスを整え、健康を維持することです。その中でも、ゴールデンミルクとは一体どんな飲み物なのかご紹介していきたいと思います!
ゴールデンミルクってそもそも何?
ゴールデンミルクは、ターメリック(ウコン)を主成分とする飲み物で、牛乳や植物性ミルクにターメリックを加え、スパイスや甘味料を混ぜて作ります。その名前の由来は、ターメリックが持つ色からきています。ゴールデンミルクは、体を温め、免疫力を高める効果が期待されるため、風邪の予防にも適しています。
ゴールデンミルクの主な効果
- 抗炎症作用 ゴールデンミルクの主成分であるターメリックには、クルクミンという活性成分が含まれており、強力な抗炎症作用があります。クルクミンは、体内の炎症を抑え、関節炎やその他の慢性疾患のリスクを軽減する効果が期待されています。
- 抗酸化作用 ターメリックは抗酸化作用があり、体内のフリーラジカルを中和し、細胞のダメージを防ぐのに役立ちます。これにより、老化の進行を遅らせる効果や、病気予防に寄与すると考えられています。
- 免疫力の向上 ゴールデンミルクには、ショウガやシナモンなどのスパイスが含まれており、これらは免疫力を強化する効果があります。特に、風邪やインフルエンザの予防に効果的です。
- 消化促進 ショウガとターメリックは、消化を助ける働きを持っており、胃腸の機能を改善する効果があります。特に、消化不良や胃の不快感を軽減するのに役立ちます。
- リラックス効果 ゴールデンミルクに含まれるカルダモンやシナモンには、リラックス効果があり、ストレスの軽減や安眠を促進する作用があります。就寝前に飲むと、リラックスして良質な睡眠を得られることが期待されます。
ゴールデンミルクのレシピ
ゴールデンミルクの気になるレシピは?オーソドックスなレシピをご紹介します!自分なりにアレンジしてみてくださいね!
材料(1杯分)
- 牛乳、またはアーモンドミルクや豆乳:200ml
- ターメリックパウダー:小さじ半分
- しょうがパウダー、または、すりおろしたしょうが小さじ半分
- シナモンパウダー:小さじ1/4
- 黒胡椒:少々
- メープルシロップ: 小さじ1(お好みで)
- ココナッツオイルまたはギー: 小さじ1(お好みで、よりまろやかな味に)
作り方
- 小鍋に牛乳または植物性ミルクを入れ、弱火で温めます。
- ターメリック、ショウガ、シナモン、黒コショウを加え、混ぜながら沸騰しないように加熱します。
- 5分ほど弱火で煮て、スパイスの風味がしっかりとミルクに溶け込んだら火を止めます。
- メープルシロップを加え、お好みでココナッツオイルやギーを加えて混ぜます。
- カップに注いで、温かいうちにお召し上がりください。
ゴールデンミルクに使う材料はちなみにどんな効果?
黒胡椒はターメリックのクルクミンの吸収を助けます。
また、シナモンは循環を促し、多尿を予防、アグニという消化エネルギーを増進させ、肺と粘液を浄化し、全ての冷えをとる、と言われています。
しょうがには、アーマと呼ばれる有毒な残渣物を浄化し、消化促進や抗炎症作用で関節炎に良いとされています。実はしょうがは蜂蜜と一緒にとることでカパを減少させます。月経不順の方も積極的に摂取すると良いとされています。ただし、皮膚炎や発熱、出血や潰瘍があるときにはあまり取りすぎるのは良くないと言われています。
ゴールデンミルクを楽しむ際のポイントは?
ゴールデンミルクは、朝の目覚めの一杯や、夜のリラックスタイムにぴったりです。飲むタイミングによって効果が異なり、朝に飲むと体が活性化され、夜に飲むとリラックスして眠りやすくなります。また、レシピは自分の好みに合わせてアレンジ可能で、スパイスの種類や量を調整したり、甘味料を変えてみたりして、自分だけのオリジナルゴールデンミルクを楽しむことができます。
ゴールデンミルクの健康効果を最大限に引き出すために・・・
ゴールデンミルクを日常的に取り入れることで、体の内側から健康をサポートできます。ただし、過剰な摂取は逆効果になる場合もあるため、1日1杯程度を目安にするのが良いでしょう。また、特定の持病がある方や妊娠中の方は、ゴールデンミルクを摂取する前に医師に相談することをおすすめします。
ゴールデンミルクは、古代から伝わるアーユルヴェーダの知恵を現代に活かした飲み物です。手軽に作れて、さまざまな健康効果が期待できるこのドリンクを、ぜひ日常生活に取り入れてみてください。