乾いた咳が止まらない?そんな時の対処法は?薬膳の視点から見てみましょう!

乾いた咳(乾咳)が続くと体力的にもしんどいですよね。
乾いた咳というのは、痰が少なく、のどや気道が乾燥している際に現れることが多い症状なんです。中医学では、咳は「外因」(風邪や寒邪など)や「内因」(肺や脾胃の失調など)によって起こると考えられています!
咳の症状や原因で薬膳の食べ物の組み合わせも変わってきます!
乾いた咳が止まらない原因は?
中医学では、乾いた咳は主に「肺陰虚」や「燥邪」によって引き起こされると考えられます。
肺陰虚(はいんきょ)
肺の陰(体液や潤い)が不足することで、肺が乾燥し、乾いた咳が起こります。特に夜間に悪化することが多く、のどの乾燥感やかすれ声を伴います。
燥邪(そうじゃ)
秋や乾燥した環境で起こる外因性の症状で、肺の粘膜が傷つき、乾咳を引き起こします。喉の不快感や痰の少なさが特徴です。

乾いた咳が止まらない時は?薬膳食材をご紹介
乾いた咳には、体を潤し、肺を養う効果がある食材が良いとされています!
肺を養うオススメ食材!
- 豆乳
- あさり
- 昆布
- 春菊
- 豆乳
大豆は「益気健脾」(体力を補い、消化を助ける)作用があり、豆乳には肺を潤す効果も期待できます。特に乾燥による咳には、温めた豆乳を少量ずつ飲むのが効果的です。 - あさり
あさりは「化痰止咳」(痰を除き、咳を鎮める)作用があります。特に「肺陰虚」による乾咳に適しています。あさりをスープにして飲むことで、体内の潤いを増やし、症状を緩和します。 - 昆布
昆布は「滋陰」(陰を補う)作用があり、乾燥や炎症による咳を和らげます。また、ミネラルが豊富で、肺の粘膜を保護する効果があります。 - 春菊
春菊は「化痰止咳」作用を持ち、気道を潤して咳を鎮める食材です。特に乾燥が原因の咳に適しており、鍋やスープに入れると効果的です。

乾いた咳以外にはどんな種類がある?
中医学では、咳は原因や症状によって分類されます。症状によって、オススメできる薬膳が違うんです。
風寒咳嗽(ふうかんがいそう)
冷たい風にさらされたり、寒さによって引き起こされる咳です。透明な痰を伴い、寒気や頭痛を感じることがあります。
おすすめの薬膳
生姜入りのスープ(生姜、大根、ネギなどを使用)で身体を温め、寒気を追い出す。
風熱咳嗽(ふうねつがいそう)
熱邪による咳で、黄色い痰や喉の痛み、発熱を伴います。
おすすめの薬膳
菊花茶や梨のシロップ煮。これらは体の熱を冷まし、喉を潤します。
燥咳(そうがい)
乾燥が原因で起こる咳で、痰が少なく、喉の乾燥感が特徴です。
おすすめの薬膳
梨とハチミツのスープや白きくらげのデザート。これらは肺を潤し、喉を和らげます。
痰湿咳嗽(たんしつがいそう)
痰が多く、湿気による咳。重たい感じや倦怠感が特徴です。
おすすめの薬膳
山薬(やまいも)や陳皮を使ったスープ。これらは湿を取り除き、痰を減らす作用があります。
乾いた咳が止まらない時におすすめの簡単薬膳レシピ

昆布とあさりのスープ
【材料】
- 昆布:10g
- あさり:200g
- 生姜:少々
- 水:500ml
- 塩:適量
【作り方】
- 昆布を水に浸して戻しておく。
- あさりを砂抜きし、生姜とともに鍋で煮る。
- 昆布を加えてさらに煮込み、塩で味を調える。
昆布を加えることでさらに潤いを補い、痰を減らし、乾咳を緩和します。
まとめ
乾いた咳が止まらない時は、肺が乾燥している証拠かもしれません。中医学では肺の陰を養い、燥邪を取り除くことで改善が期待できます。
豆乳、あさり、昆布、春菊などの食材を活用した薬膳は、咳を鎮めるだけでなく、体全体のバランスを整える効果があるので乾燥の咳が止まらない時、是非試してみてください!