よもぎの持つ、驚きの抗がん作用とは?よもぎの中医学的な効能は?
よもぎ蒸しや、よもぎ餅などが有名なよもぎですが、実は強い抗がん作用を持ち、また、中医学でも薬として使われているんです!今回はそんなよもぎについてご紹介していきます!
よもぎの特徴とは?
よもぎは、古くから使われてきた薬草で、中医学の薬(中薬)としても使われています。
よもぎの主な作用といえば?
・抗酸化作用
・抗炎症作用
・免疫調整作用
よもぎの抗酸化作用は?
よもぎには強力な抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去する力があります。活性酸素とは、細胞を傷つけてしまうことで、がんの発生を促進することになります。そんな活性酸素を抑えることができるんです。アンチエイジングにもいいですよ。
よもぎの抗炎症作用は?
よもぎの成分には抗炎症作用があり、慢性的な炎症を抑える効果があるんです!抗炎症作用というのは、体内で起こる炎症反応を抑制することを意味します。炎症というのは、例えば感染や怪我などに対しての体の自然な防御反応です。ずっと炎症が続いてしまう状態になると、組織の損傷を引き起こし、さまざまな病気(関節炎、心血管疾患、がんなど)を引き起こすことになりかねません。よもぎは、そんな慢性的な炎症を抑えてくれる作用があるんです。
よもぎの免疫調整作用は?
よもぎは免疫系を調整てくれます!体の自然な防御機能、いわゆる自然治癒力を強化することで、がん細胞の成長を抑えることができます。
よもぎの成分と抗がん作用
アルテミシニンの効果は?
アルテミシニンはがん細胞に特異的に作用し、細胞のアポトーシス(プログラム細胞死)を誘導します。特に鉄分を多く含むがん細胞に対して効果的です。普通細胞は、自然に死んでいくという作用があるのですが、ガンにはそれがなく、死ぬことなく増殖し続けてしまうんです。それをヨモギのアルテミシニンが、ガンを自然死させてくれるという効果があるんですね。
フラボノイドの効果は?
よもぎにはフラボノイド類も豊富に含まれており、これらは抗酸化作用を持ち、がんの予防に寄与します。
中医学におけるよもぎ
中医学では、よもぎは「艾葉」(がいよう)として知られ、多くの治療に用いられています。
中医学でのよもぎの特性
<四気五味>
- 温性 温める性質(体を温め、痛みを止め、気血循環を要する)
- 苦味 燥といい、乾燥させる働き(体内の水分の代謝が悪く、むくみや尿の出が悪い、下痢、痰が出るなどの症状がある時には、苦味は湿を乾燥させる力がある)
- 辛味 通す、散らす働き(寒気を発散させ、気を巡らせ、血を循環させる)
温経散寒(おんけいさんかん)
よもぎは体を温め、寒気を散らす効果があります。これにより、冷え性や月経痛の緩和に効果的です。夏であれば、クーラーで冷えすぎたりするのにも効果があるといえます。
止血作用
よもぎは止血作用があり、鼻血や月経過多などの出血症状に対して用いられます。
よもぎはどんな症状の人に効果がある?
肩こりや、疲れやすい、冷え症、腰痛、かゆみがある(お風呂に入ると痒みが楽になる)人は、入浴剤として利用するのも良いですね。
また、イライラする、胃腸が弱い、血圧が高い、人はよもぎ茶を煎じて、砂糖を少し加えて飲むと良いとされています。
引用:ヨモギ | 熊本大学薬学部薬用植物園 薬草データベース
よもぎに対する注意点はある?
アレルギー
よもぎはキク科の植物なので、キク科アレルギーを持つ人は注意してください。アレルギー反応が出る可能性があります。
妊娠中の使用
妊娠中の女性は、よもぎの使用には注意して、主治医と相談してください。
過剰摂取
よもぎの成分は強力です。体に良いからと、過剰摂取することは避けましょう。特に先ほどお伝えしたよもぎの成分であるアルテミシニンには、過剰摂取によって副作用が現れることがあるんです!
まとめ
よもぎは、その抗がん作用を含む多くの健康効果で注目される薬草です。中医学では、体を温め、気血の循環を良くするために広く利用されており、その利用方法も多岐にわたります。手軽によもぎ茶も売ってるので、これを機に試してみてください!
ぜひ、よもぎのパワーを取り入れて、健康的なライフスタイルを楽しんでみてください!