高齢者の腸閉塞の原因と予防策!中医学と現代医学の視点から

実は先月、高齢者である92歳になる祖母が、腸閉塞で入院になりました。その後回復したんですが、入院が2週間程度になってしまい、少し足腰弱っちゃったなといったところ。

診断されるまでの約1週間、ずっとお腹の調子が悪く、小さなお餅をいくつも食べた後に胃痛が始まりました。普段元気だった祖母が徐々に食欲を失い、つらそうな姿を母から聞き、心配が募ったのを覚えています。

今回は、高齢者がなったら特に危ない!腸閉塞の原因と薬膳メニューをご紹介していいきます。

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腸閉塞はそもそもどんな原因でなるの?

腸閉塞の原因として、現代医学では手術後の癒着や腫瘍、便秘が挙げられます。

中医学的な腸閉塞とは!

中医学では腸閉塞を「腸阻(ちょうそ)」や「腸結(ちょうけつ)」と呼ます!

  • 気の流れの停滞(気滞)
  • 寒湿(冷えと湿気)
  • 瘀血(血流障害)

が主な原因と言われています

これらの要因が腸の蠕動運動を低下させ、内容物の停滞を引き起こすと考えられています。

腸閉塞を予防するためのポイントは?

腸閉塞を防ぐには、腸の健康を支える食生活や生活習慣の改善が重要です。

消化を助ける食材を活用

発酵食品や水溶性食物繊維を含む食材は腸内環境を整えます。例えば、納豆や味噌、昆布や海藻は消化を助けるだけでなく、腸の動きを促進します。さらに、温性の食材(ショウガや陳皮)は体を温め、冷えによる腸の機能低下を防ぎます

潤滑性のある食材を取り入れる

山芋やオクラ、里芋などの粘性のある食材は腸壁を保護し、便通を滑らかにします。これらの食材は中医学的にも「腸を潤す」食材とされています。

適切な水分摂取

高齢者は水分摂取量が不足しがちです。1日1.5~2リットルの水分を摂るよう心がけましょう。特に朝起きたときや食事中に少しずつ飲むと効果的です。

生活習慣の改善

軽い運動を日常に取り入れることで腸の蠕動運動が活性化されます。また、毎日決まった時間に排便を試みることで腸のリズムを整えることができます。

腸閉塞にオススメ?推奨される薬膳メニューとは!!

黒ゴマと山芋のスープ

黒ゴマは潤滑作用があり、山芋は腸を元気にする効果があります。昆布で出汁をとり、鶏肉を加えることで栄養価が高まり、冷えた体を温める効果も期待できます。

陳皮とショウガの薬膳茶

陳皮は気の巡りを良くし、ショウガは体を温めて腸の動きを促進します。寒い季節やお腹の冷えを感じたときにぴったりの一杯です。陳皮の代わりに柚子を入れてもOKです!

腸閉塞予防における注意点とは!

腸閉塞の予防には、食事や生活習慣の工夫が欠かせません。ただし、高齢者の体はデリケートなため、医師や専門家のアドバイスを受けることも重要です。特に、腸閉塞の症状が疑われる場合は早めに医療機関を受診するようにしましょう。

また、私のお婆ちゃんの場合には、小さなお餅を食べる時は、少量ずつ渡したほうがよかったのかな、と思いました。結構な量をいっぺんに食べていたので・・・。後は硬い食材など、消化が難しいものは高齢者には避けた方が良いことがあります。高齢者の食事には細心の注意が必要だと痛感しました。

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